液晶テレビに延長保証、長期保証は必要なのか考えてみる

液晶テレビに限ったことではありませんが、電化製品の延長保証、各家電量販店が無料や、有料で実施しています。今回は液晶テレビにスポットを当て、その「延長保証」は必要か？ということを考えてみたいと思います。

大体のテレビに、1年のメーカー保証がついていますが、これは経年劣化によるものは、保証されず、長いもので、3年のメーカー保証となっています。

では、そもそもの、テレビの寿命は何年ぐらいなのでしょうか。「液晶テレビの寿命は何年？故障時の症状は？バックライトの寿命は？」という記事でも触れましたが、まずここから考えてみます。

テレビの耐用年数について

まず、テレビの寿命ですが、使用条件や故障内容にもよりますがだいたい7~10年ぐらいといわれています。

これは、あくまでもおよその寿命であり、あまりテレビを見ない人の場合は、15年以上寿命が持つこともありますし、つけっぱなしの人は5年くらいで寿命がおとずれてしまう事もあります。

またメーカーの部品保有期間は製造打ち切りから8年となっています。

次に修理費用の相場について考えてみます。

まずリモコンの接触不良などの場合、リモコンを買い換えるのですが、リモコンは純正品で1万円ほどすることもありますが、各社共通のもので2～3000円くらいでしょうか。

また、画面や音が途切れてしまうといった場合、電源コードを疑うべきですが、この場合だいたい、1～2万円で修理可能です。

画面が半分しか映らないまた、音が出ないといった場合、電源基盤や、モジュールの交換が必要ですが、1万～6万円ぐらいで修理可能です。

これに部品代や出張費用、画面の大きさ、品番によっても修理費用が変わってきますのでめーカーに問い合わせてみないと分からない面もありますね。保証が切れていたら買い替えてしまう人も多いのではないでしょうか。

各家電量販店の行っている、延長保証サービスの費用対効果はどうなのでしょうか。

それでは、大手家電量販店の行っている保証サービスについて紹介したいと思います。

まず「ケーズデンキ」ですが、有料の長期保証もありますが、指定商品に限り無料で長期保証を行っています。

5万円以上のテレビで、5年間無料保証が付いていて、3万円以上のテレビですと、3年間の無料保証が付いています。

修理回数に制限はありませんが、バックライトと、TV表示パネルは消耗品とみなされ、保証対象外です。

次に「ビックカメラ」ですが、商品の種類に関係なく、購入代金の5％のポイントで長期保証を受けることができます。

こちらは、期間は5年間で、修理の回数に制限はありません。

通常購入時の5％のポイントは減ってしまうものの、無料で保証を受けられると思えば、お得なのではないでしょうか。

次に「エディオン」ですが、エディオンカード会員に向けて、5000円以上の指定商品で、1年以上のメーカー保証が付いているものに限り、5年間保証が無料で受けられます。

つまり、「エディオンカード」の会員なら、無料で5年間保証が受けられます。

次に「ヤマダ電機」ですが、3年間保証、5年間保証、のアイコンマークの付いた商品に限り、無料で保証を行っています。

1年目はメーカー保証となっていて、2年目は購入金額の80％まで、3年目は40％まで、4年目は30％まで、5年目は20％まで保証となっていて、1回の修理が経過年数ごとの上限金額まで修理可能となっています。

このパーセンテージを超えた分は、購入者負担となります。

次に「コジマ」ですが、5万円以上のテレビで5年間の保証が付いてきます。

液晶パネルとハードディスクも対象となっているのはうれしいですね。

こちらも、購入から2年目が、購入代金の80％まで保証となっていて、以下、3年目70％、4年目60％5年目50％まで保証してくれます。

3万円～5万円未満のテレビは、購入金額の3％で三年間保証してくれます。

最後に「ジョーシン」ですが、こちらは、「まごころ長期保証」として、購入金額の5％で長期保証を受けられます。

こちらは有料ですが、経過年数による、保証額の減少がありません。

テレビに長期保証は必要か？ということで紹介してきましたが、ほとんどのところで、5万円以上のテレビを購入した場合5年間の保証が受けられますが・・・年数が経過するごとに保証額が下がるものもあります。

また、テレビの寿命が7~10年と考えると、故障しやすい時期には保証が切れているということにもなります。

なかなか長期保証に入るべきかどうかというと判断が難しいところです。

ただ、最近は性能もよくなり、故障する割合も少なくなってきましたが、それでも、故障報告はなくなりません。安いテレビであれば、買い替えも可能ですが、高額なものになると、保証はありがたいですよね。

量販店ごとに有料の保証や、無料の保証、経過年数によって保証額の変わってくるもの、変わらないもの、それぞれ特徴がありますので、自分に合ったものを選んで、保証を受けるとよいでしょう。