フルHD・4K・8Kの違い・実用放送はいつから?人間の目で違いは分かるの?

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フルHD・4K・8Kの違い

これまでのテレビの歴史を振り返れば、2000年12月にハイビジョンテレビ放送が開始され、アナログテレビ放送が「地デジ放送」に全面移行したのが2012年3月でした。「髪の毛の一筋一筋が…」「女優の肌のキメ、色ツヤが露わに…」と精細度の高さ故のテレビ映りが大いに話題になりました。それが美しい映像表現のできるハイビジョン(HD)のスタートでした。

そして近年では4Kが登場するようになり、そして今後8Kも登場すると言われています。

ですが実際のところフルHD・4K・8Kって何が違うんでしょうか。今回はこの3つのちがいや今後の放送予定について触れてみたいと思います。

画素数が違う

まずはこちらの図をご覧いただきたいと思います。

フルHD→4K→8Kとだんだんと画像が細かくなっていっているのがわかると思います。

映像の最小単位である  pixel(ピクセル)が増えて映像の密度がアップしていっています。映像の緻密さが違うわけです。

  • フルHD→4Kで4倍
  • 4K→8Kで4倍

と緻密になっていきます。

なぜKがつくのか

Kは1000倍を意味するアルファベット。2の10乗である1024をKで表します。

ここで4Kと8Kの横ピクセル数をもう一度確認してみましょう・・・

  • 4K=3860ピクセル
  • 8K=7680ピクセル

ですね。

  • 3860≒4000→4K
  • 7680≒8000→8K

それぞれ4000、8000に近いということで4K・8Kと呼んでいるわけです。

1秒あたりの枚数も違う

映画が毎秒24枚の静止画から動画を構成するのと同様に、テレビの映像も毎秒60枚の静止画から動画を構成しています。

ここで4Kと8Kの違いですが、4KはHDと同じ毎秒60枚の静止画から成るのに対し、8Kは毎秒120枚での表現が可能です。更にキメが細かく、動きもとてもスムーズになっています。

4K・8Kの実用化はいつから?

両者の違いは凡そお分かり頂けたと思いますが、いつから実用になるのかが肝心です。4Kについてはディスプレイ、カメラ共に実用レベルのものが製品化されていますが、2018年12月に開始されるBS放送、110°CSは現行の衛星放送とは違う仕組みで放送される為、アンテナ、チューナーの更新が必要になるようです。

 

4K放送については環境が整いつつありますが、地デジでの実用化はまだ見通しが示されていません。対応製品もまだ発売されていませんので動向をよく見極めてからのご購入検討をお勧めします。

8Kテレビについては試験放送はありますが、テレビ自体の値段が現状では非常に高く、その違いを実感するためにも大型の画面が必要です。暫くはパブリックビューイング向けの域に留まるものと思われます。

東京オリンピックを目指した期待の高まりの中で、やや走り過ぎの感が無きにしもあらずということで、美しい迫力のある映像を楽しみながらも、購入に関しては冷静な目が必要なようです。

人間の目で違いは分かるのか?

 

ちまたで議論されている4Kや8Kの違いについて。実際のところどうなのでしょうか。

4Kや8Kは確かに緻密さが向上していて実際に見比べてみると違いがわかりますが、あまりテレビから離れたり、画面のサイズが小さすぎたりするとなかなか判別がつきません。

画面サイズ

画面サイズ目安としては

  • フルHD 32インチ
  • 4K 40~50インチ
  • 8K 85インチ

ぐらいのようです。

大型のテレビを購入する予定が無いのなら別段4Kにこだわることはないと思います。

地上波デジタルを4Kテレビで見ることに意味はある?

画素の違いを表した図にも記載していますが、2018年時点で地上波デジタル放送の画質は4Kではありません。

BSやCSでの放送や、Ultra HD Blu-ray(レコーダーやケーブルも対応が必要)なら4Kを楽しむことができますが、地上波を見るときは全く意味が無いのでしょうか?

実はそういうわけでもありません。

アップコンバート機能

4Kテレビにはアップスケーリング機能というものが搭載されていて、現在の地上波の映像を4K相当で表示することが可能となっています。アップコンバートなので当然、本物の4Kまで画質は及びませんが4Kテレビの多くには「超解像技術」が搭載されています。

メーカーによって呼び方や技術に違いはあるようですが映像を補間することで緻密な映像を映し出してくれます。

地上波しか見ないという場合でもこうした技術を搭載した4Kテレビならメリットがありそうです。

40インチ以上なら4Kは検討の価値あり8Kはまだまだ先

というわけでフルHD・4K・8Kの違いについてまとめてみました。

画面の緻密さが

  • フルHD×4=4K
  • 4K×4=8K

となっておりフルHDと8Kでは16倍もの違いがありますが、違いを実感するにはある程度の画面サイズだったり、近距離での視聴だったりといった条件が必要です。

4Kや8Kのテレビを購入すべきかどうかですが・・・40インチ以上でこれからの買い替えなら4Kを検討する価値はありそうですね。8Kに関してはまだまだ様子見段階です。

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コメント

  1. […] 4Kについては「フルHD・4K・8Kの違い・実用放送はいつから?」も参考にどうぞ。 […]

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