次々と新商品が発売され、どれを選んでいいのか迷う「液晶テレビ」、一時期は1インチ1万円なんて言われていましたが、現在液晶テレビは、もっと求めやすくなっています。
皆さんはテレビを選ぶ時、何に注意して選びますか?性能や機能、またはメーカーという人もいるでしょう。
どんどんと進化していき、新機能も追加されている液晶テレビ、だからこそ迷わないように、液晶テレビの選び方4つのポイントを紹介したいと思います。
1.まずは大きさ!部屋にあったものを選ぼう
テレビを選ぶ時、まず頭に入れておいて欲しいのが、その大きさと画素です。
まず先に4Kテレビとフルハイビジョンテレビの違いについて簡単に説明したいと思います。
テレビは、画面が大きくなればなるほど、画素面積が大きくなります。(画素とは画面に表示される色情報の最小単位です。この画素が高いほど画像が滑らかに見られます。)
そのため、画面が粗く見えるという欠点がありました。
しかし、フルハイビジョンテレビの画素数1920×1080の約207万画素に対して、4Kテレビではっ画素数3840×2160の約829万画素と、約4倍の画素数になりました。
4倍になったことでより精細な映像を楽しめるでしょう。
といったところでそれぞれの視聴距離です。
フルハイビジョンテレビの場合
フルハイビジョンテレビの視聴距離の目安は、画面のタテの寸法の約3倍といわれています。
3倍で計算しこれをそれぞれの型に当てはめると・・・
- 4.5畳~6畳の部屋では32V型(画面の高さ約39cmx3で1.2mほど)
- 6~8畳の部屋では、40または42V型 (40型なら画面の高さ約50cmx3で1.5mほど)
- 8~10畳の部屋では、46V型(画面の高さ約57cmx3で1.7mほど)
- 10畳以上の部屋では、55V型以上
が視聴距離の目安です。(あくまでも目安です。)
視聴距離に目安があるのは、近すぎると、画素が映って粗く見えてしまうからです。
あくまでも目安で好みもある
ただ、あくまでも目安ですから、スポーツを大迫力で見たいという人やテレビや映画で臨場感を味わいたいという人はプラス10インチぐらいのものの購入を検討してもよいでしょう。
テレビは昔よりもコンパクトになっていますから同じ型のテレビを購入しても設置したときのイメージが変わってくるかもしれません。また、迫力を楽しみたい番組や落ち着いて見たい番組など目的は様々でしょうから前後余裕を持っていろんな距離で視聴ができる家具配置がベストかもしれません。
購入する型がいくつか決まっているなら新聞紙等をを同じぐらいの大きさに切り取って設置予定場所に貼ってみるという手もあるようです。おおまかなイメージがつかめそうです。
4kテレビの場合
これが4Kテレビになると、画素数が約倍なので、視聴距離の目安は半分になります。画面の高さの約1.5倍といったところですね。
65V型で1.2M
85V型で1.6Mの距離で視聴することができます。
4Kは視聴距離が近くても耐えられる画素ということです。
2.液晶のバックライトやパネルで選ぶ
バックライト
液晶はパネルだけでは映像を楽しむことができません。液晶を照らすバックライトが必要になります。バックライトは省エネなLEDのものが多くなってきていますが、そうでないものもありますので念のためチェックしておきましょう。
LEDのバックライトにも種類があり、エッジ型と直下型があります。
エッジ型は端にしかライトがありませんので直下型にくらべてムラが発生しやすい構造です。
直下型はライトが液晶の裏に敷き詰められているのでムラが発生しにくくなっています。(ライトが多い分電気代は掛かりますがLEDなので気にするほどでも無いと思います。)
パネル
パネルには光沢のあるグレアと光沢の無いノングレアがあります。(現在はほとんどがノングレアの製品のようですが)グレアは光沢があって鮮やかに見えますが光沢がある分映りこみがあったり、目が疲れるというデメリットもあります。
逆にノングレアは画面が白っぽくなる代わりに映り込みが少ないです。長時間見ることを考えてノングレアのパネルが個人的におすすめです。
またパネルの方式にも種類があります。VA方式とIPS方式といった方式が主流になっています。
- VA方式はIPS方式よりコントラストが高いが視野角は狭い
- IPS方式はVA方式よりも視野角は広いがコントラストは低い
といった特徴があります。正面から見るならVA、寝転がったり斜めからみるならIPSといったところかもしれませんが気になったら実際の展示を確認してみるのもいいかもしれませんね。それぞれの方式の弱点を補う技術も開発されているようです。
またこの他に、格安のテレビの場合TN方式というパネルが採用されている場合があります。視野角が狭いのですが安いという特徴がありますが、画質にこだわるなら避けておきたいとろころです。
3.機能面も気になる!
これが一番気になるポイントかもしれませんね。
録画機能のいろいろ
1人暮らしの人や、ドラマやバラエティ番組を欠かさず見たい、という人にとってありがたいのが、録画機能です。録画の主な方法としては
- 内臓ハードディスク(※ハードディスクは以下HDDと表記)
- 内臓ブルーレイ
- 外付けHDD
が挙げられます。
内臓はされているものは価格は高くなる傾向ですが余計な接続の手間無く録画できるのが魅力ですね。外付けHDDは容量が足りなくなった時に足したり取り替えたりすることができます。
また、「裏番組も予約したい!」という人は、チューナー2つ以上搭載の裏ロク機能のついたテレビとなります。
HDDの容量もチェックを
それと、自分にあったハードディスクの容量を選ぶことが重要です。
ハードディスクの容量が1TBで約125時間、2TBで300時間ほど録画できます。
内蔵型の場合、容量が足りなくなった時、外付けのものを購入して、補うこともできますので購入したいテレビがどんな録画機能を備えているのかチェックしておきましょう。
いろいろこだわって録画したいという人はブルーレイレコーダーの購入も検討しましょう。録画や編集といった機能の面ではやはり別でレコーダーを購入するほうが便利です。
各ネットワーク機能
無線LAN
無線LANルータに接続することでケーブル無しでも自宅内のいろんな場所で映像が楽しめるネットワークが構築できます。
DLNA
Digital Living Network AllianceDLNAの略です。LANを通していろんな機器で映像などを楽しむことができます。
DLNAは規格ではなく「ガイドライン」だそうで互換性は高いものの100%ではないようです。他のメーカーの機器同士で使用すると一部使えない機能が出る可能性があります。
心配なら同じメーカーの機器でネットワークを構築するべきかも。
DTCP-IP
Digital Transmission Content Protectionの略です。一言で言うならばコピー防止の技術でしょうか。
家庭でのネットワークにおいて、著作権保護技術によって保護された映像等を送受信するためのものです。
地上はデジタル放送はこのDTCP-IPに対応した機器が無いとネットワーク上で視聴することができません。テレビ番組を録画してネットワークで楽しみたい人はチェックしておきたい機能です。
Wi-Fi Direct
ルーターを解さずに無線LAN機器同士を接続できます。ルーターは無いほうが・・・という人に
入出力端子の数をチェック
外部と接続するためにいろんな端子が用意されています。有名なのはHDMI端子ですね。映像と音声を1本のケーブルで賄うことができます。この他USB端子、古めの機器をつなぐD端子、ビデオ用の赤・白・黄のお馴染みの端子、有線LANをつなぐ端子、パソコンをアナログ接続するためのD-sub端子など様々です。
テレビと一緒に使う機器はどんな機器なのか、将来的にはどんなことをしたいのか考慮して選びましょう。
倍速、画面分割、3D・・・
倍速液晶
液晶テレビはスポーツやゲームなどの速い動きが苦手と言われています。通常は1秒に60コマの映像が表示されますが、倍速液晶は前後のコマから新しいコマを作り出して動きをなめらかにしてくれます。
2倍速は1秒に120コマ、4倍速は1秒に240コマとなります。
画面を分割する機能です
2番組を同時に映したり、テレビとゲームを映したり、PCとテレビを映したりといった使い方ができますね。
3Dテレビ
いっとき話題になりましたね。迫力のある映像が楽しめますが、専用のメガネが必要だったり肝心の3D対応の映像がそれほど無かったりとそれほど需要のある機能では無いのかも。
4.音質にもこだわりたいどんなスピーカーが良い?
最近の4Kテレビなどは、スペースを抑えようと、よりコンパクトな設計がなされています。
それ自体は良いのですが、問題は音質が悪くなったことです。
その理由は、省スペースのため、画面から下向きに設置される、「インビジブル・スピーカー」というスピーカーが、多用されるようになりました。
下向きなので、テレビ台から跳ね返ってくるような聞こえ方をしてしまうのです。
では、どういう形状のスピーカーを選べばよいのでしょうか。
できれば、両サイドにスピーカーが設置されているタイプや、独立し、前を向いたスピーカーの方が音質はぐっと良くなります。
また、本当に良い音を楽しみたいなら場所は取りますがスピーカーを別に用意して接続する手もありますね。これならテレビ本体の音質は気にしなくてもいいのでテレビ選択の幅が広がるかもしれません。
液晶テレビの選び方を、4つのポイントに絞って紹介してきました。
毎日のように視聴し、長く使うテレビだからこそ、皆さんのこだわりのポイントを押さえて失敗しないように、購入に役立てて欲しいです。
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