軽い薄いといった点も話題の有機ELテレビ。ですが実際のところ液晶テレビとどのくらいの差があるものなのでしょうか。また、消費電力については液晶テレビのほうが有利とされているのでこの点も気になるところです。
というわけで今回は有機ELテレビと液晶テレビの重さ、薄さ、消費電力の違いについて、先ずは各社が力を注いでいる4Kの大型モデルの65インチタイプで比較をしてみました。
現時点で有機ELテレビを生産しているパナソニック、ソニー、東芝の国産3社と韓国LGエレクトロニクスの製品を対象としました。
<各社有機ELテレビ、液晶テレビ比較表>
ブランド名 | 型名 | 質量(kg)[パネル/枠付] | パネル厚さ(mm) | 消費電力(w) | |
有機EL | 東芝REGZA | 65X910 |
22.1/42.5 |
6.5 |
533 |
ソニー Brabia | KJ-65A1 |
29.8/36.2 |
3.0(最薄部) |
490 |
|
パナソニックViera | TH-65EZ1000 |
― /27.0 |
8.4 |
518 |
|
LGエレクトロニクス | OLEDE7P |
7.6/17.6 |
3.9 |
520 |
|
液晶 | 東芝REGZA | Z810X |
23.2/24.5 |
71.0 |
467 |
ソニー Brabia | KJ-65X9500E |
43.3/46.8 |
127.0 |
289 |
|
パナソニックViera | TH-65DX950 |
― /38.0 |
― |
527 |
|
LGエレクトロニクス | 65UJ630A |
22.3/23.9 |
83.0 |
200 |
有機ELの圧倒的な薄さ
比較表を見て明らかなことは、テレビ画面パネルの厚さが、液晶の約100mmに対し有機ELが約3~9mmと圧倒的に薄いということです。試作品レベルではジャパンディスプレイが0.05mm(5.2型≒9cm角)のしなやかに曲がるプラスティック製パネルを出しています。今後とも薄さを追求する動きは強まるものと思われます。
重さに関しては意外と差が無い
重さについては、LGエレクトロニクスの製品が液晶テレビのパネルの1/3と軽さが際立っていますが、国産3社の製品では現状は際立った軽量感が出せていません。
現状では有機ELテレビだからといって必ずしも軽いとは限らないようです。「できるだけ軽いテレビが欲しい」といった場合はきちんとそれぞれのカタログ等で重さを確認して選びたいところです。
消費電力は液晶テレビ優位
消費電力についてはこのクラスの製品比較では液晶テレビに優位性があり、原理的により低電力と言われる有機ELテレビの技術の改善を待つ必要があるようです。
ただ、液晶テレビでも中には電力を食う製品もあるので仕様をきちんと確認したいですね。
まとめ
というわけで重さ、薄さ、消費電力についてまとめてみました。薄さに関しては明らかに有機ELが優位に立っていますが、重さと消費電力に関しては個々の製品をきちんとチェックして目的に合った製品を購入しましょう。
コメント
[…] 薄さ・重量・消費電力について実際の機種の例に挙げてまとめてみましたのでこちらも参考にどうぞ。 […]