どっちがいいの?
最近話題になっている有機ELテレビ。画質の面や曲げて使えるといった点で期待がされていますが液晶テレビといったいどんな違いがあるのでしょうか。
それぞれの特徴や違いについてまとめてみたいと思います。
画質面では有機EL
まずは一番気になるであろう画質面です。
有機EL
有機ELはそれ自体が発光するので液晶にくらべて高コントラストで黒色をしっかりと再現できます。
液晶と有機ELだと有機ELが明らかに高画質という人もいるくらいで画質に期待ができます。
液晶
液晶はバックライトによって照らされているのでどうしても黒い部分が白っぽくなってしまいます。また、色ムラも心配がありますね。(色ムラに関しては直下型LEDライトで解消できるかもしれません)
画面の厚み・重さ
こちらも有機ELが有利と言われていますが比較してみたいと思います。
有機EL | 薄さも液晶より優れている・重量も軽いことがほとんど |
液晶 | ソニーの液晶のように薄いものもあるがほとんどの機種は薄さも重量も有機ELに敵わない |
有機EL
液晶テレビよりもさらに薄い構造にすることが可能となっています。
例えばLGから発売されている65型のOLED65W7Pという機種はスタンドサイズを含みませんが厚み4mmという極薄スペックとなっています。重量もパネルのみですが7.6kgとかなり軽量です。
液晶テレビ
ソニーが2015年に4.9mmの液晶テレビを発表しています。
質量は65型で30~40kgの機種が多いでしょうか。
重さ厚みとも有機EL
こうしてみると薄さ重さとも有機ELが優れていることがわかりますね。液晶も薄さではけっこう薄い機種もありますが、軽さでは有機ELに到底敵いません。
薄さ・重量・消費電力について実際の機種の例に挙げてまとめてみましたのでこちらも参考にどうぞ。
消費電力
有機EL | 1つ1つが発光するので電気を消費しがち |
液晶 | バックライトで照らすので省エネ |
有機EL
OLED65W7Pを例に挙げると消費電力が520Wとなっています。
大型画面だと明るく発光させるために消費電力が高くなってしまいます。
液晶
ソニーのKJ-65Z9Dが337Wとなっています。
LEDバックライトを採用し、省エネのモデルが多くなっています。
サイズによって差が出る
スマホ向けの小型の有機ELディスプレイは省エネが進んでいると言われていますが、大型の製品になると画面を明るく発光させるために電力を食ってしまうようです。
消費電力の面では液晶もありですね。
応答速度
有機EL | すぐに反応してくれるので動きに強い |
液晶 | 有機ELとくらべると遅くなりがち |
有機EL
電気が流れるとすぐに反応してくれますので動きの激しい映像を見てもほとんどブレは無いと言われています。スポーツやゲームでも使えそうですね。
液晶
有機ELとくらべて反応が遅いです。一時期プラズマと液晶の比較で液晶は激しい動きが苦手と言われていたように反応速度が遅いので激しい動きのある映像には向きません。
寿命
有機EL | 昔は液晶より短かったが液晶に迫りつつあるか・・・ |
液晶 | 枯れた技術とあって寿命は長そう |
有機EL
登場した当初は1~3万時間程度と言われていましたが、現在では技術が進歩したのか寿命は10万時間にも迫るようです。
液晶
バックライト切れで寿命を迎えるケースが多いですが、バックライトが切れるまで約6~10万時間程度といわれています。
判断が難しい
寿命ということでなかなか明確な答えを出すのは難しいところですが、有機ELは昔は寿命が短かったものの近年では液晶との差が縮まってきてはいるようです。
その他有機ELのメリットデメリット
これまでいろいろな基準で液晶テレビと比較してみましたが、これら以外でも特徴的な面をがあります。
それはなんといっても曲げられるということです。液晶だとそんなことをすると割れてしまいますが有機ELならこの特性を活かして画面がカーブを描いたテレビを作ることもできます。よりデザイン的なテレビを求めている人に好まれそうです。
しかし普及度の面ではやはり液晶に大きく劣ってしまいます。現状では大型のモデルしかありませんし選択肢はかなり狭まってしまいます。
数が少ないと当然価格も高くなりがち、今後有機ELが普及して価格が安くなっていくのか注目です。
まとめ
というわけで有機ELと液晶テレビの特徴について比較してみました。最後にそれぞれの特徴をまとめておきます。
有機EL
- 高画質
- 薄くて軽い
- 応答速度速い
けど・・・
- 消費電力が高い
- 選択肢が少ない
液晶テレビ
- 画質そこそこ
- 価格もサイズも選択肢が豊富
- 省エネ
だけど・・・
- 重い
- 応答速度が遅い
ただ、あくまでも傾向としてそう言えるという面もあるので購入の際はきちんと型番ごとに確認したほうが確実です。
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