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薄型テレビ(有機EL・液晶)のおすすめと人気売れ筋ランキング

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有機ELの各種材料やキーテクノロジーやメーカーなど・技術動向は?

国産の有機ELとしてはソニーとパナソニックの有機EL事業を統合させたJOLED(ジェイオーレッド)が希望の光となっていますが、有機ELのキーテクノロジーは現在いったいどんな状況になっているのでしょうか。

それぞれの材料ごとに動向をまとめてみます。

有機EL発光材料

有機EL発光材料では蛍光材料を第1世代、燐光材料を第2世代と呼びます。蛍光材料は電力の25%しか光に変換できませんが、燐光材料では100%の変換が可能になります。

蛍光材料にはRGB(赤緑青)の3原色が揃っていますが、燐光材料では赤緑の2色はありますが青色が未だ実用化されていないため蛍光材料が一般に使われています。ただ、燐光材料には希少金属のイリジウム、プラチナ等の金属錯体が使われていて、コストのかさむ要因になっています。

そこで注目を集めているのがドイツのサイノラ社で、第3世代と言われる熱活性化遅延蛍光(TADF:Thermally Activated Delayed Fluorescence)材料を青色の発光材料として実用化する動きが出ています。

燐光材料と同等の100%の光変換効率を示すもので、消費電力を大幅に削減し、安価な銅を使うことと相俟ってコスト削減に大いに貢献するものです。サイノラ社に対しては韓国サムソン、LGの2社が強力に資本支援をしています。

TADFは九州大学安達教授の開発した技術で、その発展形として第4世代の技術に位置づけられるスーパーフルオレッセンス(超蛍光)が現在実用化に向けて開発推進されています。

その担い手として九州大学発のベンチャーKyuluxが既存の蛍光発光材料に添加剤としてTADF材料を加えることで、既存のすでに優れた寿命や発光波長を実現している蛍光発光材料の性能を飛躍的に高められることを示していて、今後の発展が期待されます。

更に、有機ELの次世代と言われる量子ドット材料を用いたQLEDも視野に入れて開発活動を推進している同社は次代を担う有力ベンチャー企業と目されています。

発光材料と主要メーカー

1 蛍光材料(主要メーカー:出光興産)
2 燐光材料(主要メーカー:UDC;Universal Display Corporation[米国])
3 TADF(熱活性化遅延蛍光)材料(主要メーカー:Cynora[ドイツ])
4 超蛍光(スーパーフルオレッセンス)材料(主要メーカー:Kyulux[日本])

TFT用半導体材料

有機ELディスプレイは液晶ディスプレイと同様、フラットパネルディスプレイとしての特性上、発光素子が平面に薄く広く展開するアクティブマトリクス型として構成されています。平面状に配置された多数の画素には薄膜トランジスター(TFT:Thin Film Transistor)が組み込まれており、TFTの特性がディスプレイの表示特性に大きな影響を与えます。

1 アモルファスシリコンTFT(a-Si TFT)

半導体として非晶質のシリコンを用いたTFTで、真空蒸着装置を使い、プラズマ化学気相堆積法(PECVD:Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition)、スパッタ法を用いて350℃以下で製作します。電荷移動度はそれ程大きくないが大面積に形成できるため、現在の大型ディスプレイ用TFTの主流となっています。

2 低温ポリシリコン TFT(poly-Si TFT)

PECVD法によって堆積させたa-Si膜をエキシマレーザーなどを用いて再結晶化させる低温ポリシリコンTFTが現在は主流です。100㎠/Vs以上の高い電荷移動度を持ち、周辺回路も基板上に集積できる為、ディスプレイの小型化、低価格化に有効ですが、大型ディスプレイ用には製造装置が大型になります。大面積に形成した場合に特性が不均一になるのが課題です。

3 酸化物 TFT(IGZO)

代表的な材料として、多結晶ZnO半導体やアモルファスIn-Ga-Zn-O(インジウム・ガリウム・亜鉛酸化物)半導体がありますが、真空蒸着装置によるスパッタ―法で大型ディスプレイ用としてa-IGZO TFTを構成するのが主流となっています。最近は、高い生産効率と低コスト化を目指して、塗布可能な酸化物半導体の実用化を目指した開発が進められています。
プラスティック上に形成した透明アモルファス酸化物半導体の開発により、フレキシブルディスプレイへの応用検討が推進されています。a-IGZO TFTは低温ポリシリコンTFTよりも均質で電荷移動度も高く、大型ディスプレイ用に将来有望です。

4 有機TFT

有機TFTは室温において、塗布で形成可能という特徴を持っており、シリコンや酸化物半導体と比較して柔軟性があり、衝撃に強いという特性があります。プラスティック基盤を用いたフレキシブルディスプレイ用の半導体として有望です。半導体を溶液状にすることで、スクリーン印刷法やインクジェット法等の印刷プロセスによって、低コストで大面積に形成できることに注目が集まっています。電荷移動度、大気安定性の改善が研究課題として取り組まれています。

TFT回路技術

1 トップエミッション+マイクロキャビティ―構造

ソニーは封止基板を接着剤で直接EL基板に張り付ける方式を開発して、封止側つまりトップ側からの光取出しを実現しています。
マイクロキャビティ構造はRGBの発光層の厚さをR,G,Bそれぞれの波長に合わせ、各層内での反射が強めあうように調整することで、光により急峻なスペクトルをもたせたものです。
この技術はJOLEDに引き継がれています。

2 ボトムエミッション構造

有機ELは水分や酸素に弱く、有機EL層の外気との遮断の為、金属カバーによる封止を行い乾燥剤や付加性ガスを封入していた為、TFT回路のない封止側から光を取り出すことができずにボトムエミッション方式が採られていました。

フレキシブル基板

有機ELは水分や酸素に弱く、従来のプラスティックの封止では浸入を防げなかった為、金属カバーかガラス基板を使わざるを得ませんでしたが、封止レベルの高いプラスティック(ポリイミド)の採用により実現されました。

1 ポリイミド樹脂フィルム:最近の開発で300℃以上の高い耐熱性とTFT構成プロセスとの親和性が高いこの樹脂を基板フィルムに適用するのが主流になっています。

2 ナノセルロースフィルム:開発検討中、封止レベルが高く極めてしなやか

ELパネル製造プロセス技術

(1)真空蒸着方式:旧来方式

1 真空蒸着装置(主要メーカー:キャノントッキ):サムソン、LG共に基幹生産設備として導入
している。
2 蒸着マスク(メタルマスク)(主要メーカー:大日本印刷)

(2)印刷方式

RGB印刷方式(JOLED)

今後の技術動向について

青色の発光を燐光材料で目指すUDC;Universal Display Corporation[米国]では発光色の最適化の調整が未完であることと、貴金属を使うコスト高の問題が未解決であることから、Kyuluxの超蛍光技術によって既存の蛍光材料(出光興産)の磨かれた寿命・発光波長の特性を存分に生かし、東レ・デュポンのポリイミド樹脂フィルムをフィルム基板に、JOLEDがRBG印刷方式で有機ELディスプレイを製造する構図が、再び日本の有機ELテレビを復活させる姿になることが期待されます。

HDRと4Kの違い・HDRの必要性 PS4で逆に画面が暗くなることも?

最近のテレビを語る上で欠かせない要素となっているのが「HDR」と「4K」。

「この2つは一体何が違うの?」

なんて思っている人もいると思います。今回はこの違いについて触れていきます。

そもそも比較対象ではないHDRと4K

HDRと4Kはテレビの映像の質を高める為の技術ということにおいて目的を同じくしますが、高める質の対象が異なるの優劣を比較することはできません。

ではそれぞれどんな技術なのかということですが・・・

画面の明るさ暗さを細かくコントロールできるHDR

HDRはHigh Dynamic Range rendering(ハイダイナミックレンジ合成)の略で、ここでは画面の明暗の階調を1,024段階にコントロールする技術規格HDR10を指しています。

以前はテレビ画面の最高輝度が100 cd/㎡(1 cd/㎡は蝋燭一本の明るさ)程度であったCRTディスプレイの時代に設定された、明暗の階調を256段階としたSDR:Standard Dynamic Range(スタンダードダイナミックレンジ)という規格がありました。

最高輝度が1,000 cd/㎡を超える、明暗の差が大きく採れる液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイの登場に伴い表現能力を大幅に高めたのがHDR技術で、HDR10規格として制定されました。それを更に高めたHDR10+、Dolby Visionの導入検討も現在進められています。最高輝度を大幅に高めたテレビの表現能力を引き出す為にHDRは必須の技術となっています。

HDRについてもっと知りたい人は「テレビにおけるHDRとは?種類は?HDR10・Dolby Vision・HLGの違いは?」という記事にまとめましたのでこちらも参考にお願いします。

画面の細かさを表す4K

4Kと言うのは、画面を構成する画素の高密度化技術です。フルハイビジョンテレビ(フルHD)が縦1,920×横1,080=2,073,600画素であるのに対して、4Kテレビは縦3,840×横2,160=8,294,400画素と4倍の画素密度を実現しています。

ハイビジョンが放映開始された時「髪の毛の一本一本が繊細に映し出される…」と謳われたのに対して、4Kは更に緻密な表現力をテレビにもたらしたのです。

既存のライブラリーにあるDVD、BDのハイビジョン映像は4Kテレビに対して置いてけ堀を危惧される向きもあるかと思いますが、4Kテレビ、4K対応のレコーダー、プレーヤーにはアップコンバートと言う機能が装備されており、映像を4Kの8,294,400画素映像に変換してくれます。更にキメの細かいスムーズな映像で見ることができます。

今年12月BS、CSでの4Kによる実用放送が開始されますが、地上波デジタルでの実用放送に関する見通しの無いことが気に掛かります。東京オリンピックに向けた先走りの面があるのかもしれません。

4Kについては「フルHD・4K・8Kの違い・実用放送はいつから?」も参考にどうぞ。

HDRはテレビに必要なのか

細かな階調表現を可能とする技術なので結論から言えば必要だと思いますが、ゲーム機のPlayStation4ではHDRモードなのに画面が暗くなるケースが発生したようです。

参考:PS4のHDR画面はなぜ暗くなったのか?:gamesindustry.biz

単純にHDRが悪いというわけではなく、使っているディスプレイの最高輝度が低いことに原因があるように思います。

性能の問題では無いのですがこれから成熟していく技術でまだまだ改良の余地がありそうです。

メーカーによって違うHDRの質

2018年時点では「HDR10」という信号の入力に対応していて映像を表示できればHDRを名乗ることができ、明るさの表現力に関しては明確な基準がありません。

同じ「HDR」の表記でも実力には差があります。

HDRは必要な機能だとは思いますが、メーカーによる表現力の違いにも注目したいですね。

フルHD・4K・8Kの違い・実用放送はいつから?人間の目で違いは分かるの?

フルHD・4K・8Kの違い

これまでのテレビの歴史を振り返れば、2000年12月にハイビジョンテレビ放送が開始され、アナログテレビ放送が「地デジ放送」に全面移行したのが2012年3月でした。「髪の毛の一筋一筋が…」「女優の肌のキメ、色ツヤが露わに…」と精細度の高さ故のテレビ映りが大いに話題になりました。それが美しい映像表現のできるハイビジョン(HD)のスタートでした。

そして近年では4Kが登場するようになり、そして今後8Kも登場すると言われています。

ですが実際のところフルHD・4K・8Kって何が違うんでしょうか。今回はこの3つのちがいや今後の放送予定について触れてみたいと思います。

画素数が違う

まずはこちらの図をご覧いただきたいと思います。

フルHD→4K→8Kとだんだんと画像が細かくなっていっているのがわかると思います。

映像の最小単位である  pixel(ピクセル)が増えて映像の密度がアップしていっています。映像の緻密さが違うわけです。

  • フルHD→4Kで4倍
  • 4K→8Kで4倍

と緻密になっていきます。

なぜKがつくのか

Kは1000倍を意味するアルファベット。2の10乗である1024をKで表します。

ここで4Kと8Kの横ピクセル数をもう一度確認してみましょう・・・

  • 4K=3860ピクセル
  • 8K=7680ピクセル

ですね。

  • 3860≒4000→4K
  • 7680≒8000→8K

それぞれ4000、8000に近いということで4K・8Kと呼んでいるわけです。

1秒あたりの枚数も違う

映画が毎秒24枚の静止画から動画を構成するのと同様に、テレビの映像も毎秒60枚の静止画から動画を構成しています。

ここで4Kと8Kの違いですが、4KはHDと同じ毎秒60枚の静止画から成るのに対し、8Kは毎秒120枚での表現が可能です。更にキメが細かく、動きもとてもスムーズになっています。

4K・8Kの実用化はいつから?

両者の違いは凡そお分かり頂けたと思いますが、いつから実用になるのかが肝心です。4Kについてはディスプレイ、カメラ共に実用レベルのものが製品化されていますが、2018年12月に開始されるBS放送、110°CSは現行の衛星放送とは違う仕組みで放送される為、アンテナ、チューナーの更新が必要になるようです。

 

4K放送については環境が整いつつありますが、地デジでの実用化はまだ見通しが示されていません。対応製品もまだ発売されていませんので動向をよく見極めてからのご購入検討をお勧めします。

8Kテレビについては試験放送はありますが、テレビ自体の値段が現状では非常に高く、その違いを実感するためにも大型の画面が必要です。暫くはパブリックビューイング向けの域に留まるものと思われます。

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東京オリンピックを目指した期待の高まりの中で、やや走り過ぎの感が無きにしもあらずということで、美しい迫力のある映像を楽しみながらも、購入に関しては冷静な目が必要なようです。

人間の目で違いは分かるのか?

 

ちまたで議論されている4Kや8Kの違いについて。実際のところどうなのでしょうか。

4Kや8Kは確かに緻密さが向上していて実際に見比べてみると違いがわかりますが、あまりテレビから離れたり、画面のサイズが小さすぎたりするとなかなか判別がつきません。

画面サイズ

画面サイズ目安としては

  • フルHD 32インチ
  • 4K 40~50インチ
  • 8K 85インチ

ぐらいのようです。

大型のテレビを購入する予定が無いのなら別段4Kにこだわることはないと思います。

地上波デジタルを4Kテレビで見ることに意味はある?

画素の違いを表した図にも記載していますが、2018年時点で地上波デジタル放送の画質は4Kではありません。

BSやCSでの放送や、Ultra HD Blu-ray(レコーダーやケーブルも対応が必要)なら4Kを楽しむことができますが、地上波を見るときは全く意味が無いのでしょうか?

実はそういうわけでもありません。

アップコンバート機能

4Kテレビにはアップスケーリング機能というものが搭載されていて、現在の地上波の映像を4K相当で表示することが可能となっています。アップコンバートなので当然、本物の4Kまで画質は及びませんが4Kテレビの多くには「超解像技術」が搭載されています。

メーカーによって呼び方や技術に違いはあるようですが映像を補間することで緻密な映像を映し出してくれます。

地上波しか見ないという場合でもこうした技術を搭載した4Kテレビならメリットがありそうです。

40インチ以上なら4Kは検討の価値あり8Kはまだまだ先

というわけでフルHD・4K・8Kの違いについてまとめてみました。

画面の緻密さが

  • フルHD×4=4K
  • 4K×4=8K

となっておりフルHDと8Kでは16倍もの違いがありますが、違いを実感するにはある程度の画面サイズだったり、近距離での視聴だったりといった条件が必要です。

4Kや8Kのテレビを購入すべきかどうかですが・・・40インチ以上でこれからの買い替えなら4Kを検討する価値はありそうですね。8Kに関してはまだまだ様子見段階です。

テレビにおけるHDRとは?種類は?HDR10・Dolby Vision・HLGの違いは?

最近良く聞くようになったHDRという言葉。

一体何なんだろうと疑問に思う人も多いと思います。簡単にいうと明るい部分も暗い部分も従来のテレビよりもよく見える技術なんですが、その詳細について触れてみたいと思います。

HDRとは何なのか

HDRはHigh-Dynamic-Range rendering(ハイダイナミックレンジ合成)の略で、通常の写真技術に比べ、より広い明暗のダイナミックレンジ(最も明るい部分と最も暗い部分の明暗の比)を表現するための技術です。

自然の風景の明暗のダイナミックレンジは軽く100,000:1を超えてしまいますが、一般の記録手段のダイナミックレンジは32,000:1程度です。また、一般的なテレビモニターのダイナミックレンジは1,000:1程度です。従って、非常に大きなダイナミックレンジを持った現実の風景を映像として取り込む為にはダイナミックレンジの調整が必要になります。

通常の撮影を行う場合、主要被写体に露出を合わせて撮影を行いますが、明暗差の大きい場合、明るい部分は「白飛び」し、暗い部分は「黒潰れ」してしまうことがよくあります。
これを解消するために、露出を変えつつ複数の写真を撮り、それらを合成して「白飛び」、「黒潰れ」が無くダイナミックレンジを抑えた映像を作るのがHDRです。

旧来のブラウン管テレビ時代のダイナミックレンジは表示できる最大輝度(100cd/㎡程度:1cd/㎡=ロウソク1本分相当の明るさ)の制約から、光輝く太陽も、太陽に照らされた砂漠もテレビ画面上では最大輝度が同じ明るさで表現されていました。明部が圧縮されることにより色彩情報が損なわれる問題もありました。

上の図はダイナミックレンジを表したイメージ図です。矢印の範囲を超えると白とびや黒潰れが発生することになります。矢印の範囲はあくまでもイメージです。

なんのこっちゃよくわからんという人もいるかもと思いますが要するに「暗いところ・明るいところのが従来よりもくっきり映るようになった。」ということです。

HDRにもいろんな方式がある

ただ、HDRといっても方式が分かれています。これらについても触れていきましょう。

HDR10について

液晶テレビの時代になり最大輝度が10,000cd/㎡を超え、バックライトからの光漏れがなく漆黒表現のできる有機ELテレビの登場で最低輝度も下がり表現の幅が更に広がる中で、ダイナミックレンジを1,000:1にまで拡張し、規格としてはデジカメ系のHDRと区別して「HDR10」が使われています。

この「10」は明暗の階調を10bitで表現していることを示し、2の10乗=1,024階調のよりダイナミックレンジの広い映像表現を実現しています。ちなみに従来のSDRは8bitの256階調表現されていました。

本当はこれでも表現しきれないのですがブルーレイディスクに収めるなど容量に制限があるため10bitとなっています。

しかしこれを補うために「PQカーブ」というものが存在します。人は明るい部分の輝度差に鈍感という特性があるので暗部に階調多くを割く事で容量を抑えつつも高画質を可能としています。

皆さんも最近の有機ELテレビ、液晶テレビの展示場で感じておられると思いますが、ハイコントラストな、ほの暗い部屋に差し込む一条の陽の光、夜明けの丘で風に波打つ草原などが圧倒的な臨場感をもって映し出されるようになりました。

 

Dolby Visionについて

明暗の階調を12bitで表し、HDR10の4倍の4,096階調になっていて、人間の知覚能力を超える、つまり極めてスムーズな表現を実現しています。また、HDR10が1つの動画全体に対して最大輝度を設定するのに対し、Dolby Visionでは動画ごとに最高輝度のデータを持たせることで、動画毎に設定することが出来ます。

HDR10よりも高画質といえるでしょう。

ただし、対応しているテレビはLG製と一部のソニー製モデルに限られており、他社は採用に関して現在は様子見の状態にあるようです(H.30.1.26時点)。

HLGについて

HLG(Hibrid-Log-Gamma:ハイブリッド・ログ・ガンマ)は放送用の規格です。従来のHDR非対応テレビ(SDR方式)でも問題なく受像できる互換性を備えた方式で、NHKと英国BBC放送が生み出したものです。

視聴者側への影響はあまりありませんが、HDR10、DolbyVisionが映像の明るさを絶対値で指定する方式であるのに対して、HLGは最大輝度を上限に中間部については相対的に決める方式となっています。

従来のSDRでも互換性がありますがHLG対応のテレビに入力することで明るい部分がくっきりと表現されるようになります。

また、フレーム毎に最高輝度のデータを持たせシーン毎に設定をすることができるという特徴もあります。

液晶/有機ELテレビになって画面の精細度が上がった効果よりも、HDRによる表現力の向上による臨場感の高揚効果の方が大きいというのが専らの意見のようです。

提唱されているHDR10+

HDR10はパナソニニック、ソニーの共同提案規格ですが、Amason,サムソンからHDR10の拡張版で「HDR10+」と言う拡張規格が提唱され、パナソニック、ソニーも協賛するという流れになっているようです。

動画のシーン毎に最高輝度の設定がなされていて、フレーム毎の設定も可能な使用との事。HLG仕様に近いものになっているようです。この領域はまだまだ進化途上だと思われます。

まとめ

というわけでHDRとその種類について触れてみました。

いろいろと難しくてこんがらがってしまいますが

HDR・・・明るい部分と暗い部分が従来よりもくっきり!

HDR10・・・10はbitの意味。1024階調で色のグラデーションを表現

Dolby Vision・・・4,096階調。HDR10よりグラデーションきれい

HLG・・・放送用規格。従来のSDR規格のテレビでも受像できて、HDR対応テレビで見るとより画質アップ

 

ということになるかと思います。

有機ELテレビのメーカー別特徴を比較 ソニー・パナソニック・東芝・LG

ソニー、パナソニック、東芝、LGと登場している有機ELテレビ。

パネル自体は全てLGのパネルを使っているのですが、搭載している映像エンジンが違うので色合いなども異なってきます。

好みの問題もありますから実際に現物を見ないとなかなかどれが良いのか判断がつかないところではありますが、各メーカーの特徴についてまとめてみたいと思います。

ソニー KJ-65A1

ソニーの有機ELテレビの画像処理を担うのは「X1 Extreme」(エックスワンエクストリーム)というプロセッサー。従来よりも処理速度が40%アップしたというプロセッサーはパネルの良さを引き出し高コントラストを実現しています。

有機ELパネルの良い面と合わさって特に黒の締まりや光の表現力に自信を持っているようです。

HDR(ハイダイナミックアレンジ)

明暗の差を広く表現する規格である、HDR(ハイダイナミック)信号に対応し、白飛びしがちな明るい部分と潰れがちなくらい部分の階調まで再現、立体感のある映像をみせてくれるようです。ただし「ひかりTV4K」などもともとの映像がHDRである必要があります。

HDRリマスター

通常の放送はSDR(スタンダードダイナミックレンジ)と呼ばれるもので、HDRにくらべてコントラストなどが落ちてしまいますが、このHDRリマスターによって被写体のコントラストや立体感が向上。

これまでの見ていた放送が、HDRリマスターによってより鮮やかに立体的に感じられるかもしれません。

Super Bit Mapping 4K HDR(スーパービットマッピング 4K エイチディーアール)

地上デジタルやブルーレイディスクは8bit、HDR信号は10bitというbit数なのですが、このSUPER BIT MAPPING 4K HDRは14bit相当に補完して映し出すことができ、階調表現がより滑らかになっています。

細かなグラデーションが求められる部分で期待の機能です。

4K X-Reality PRO(4K エックス リアリティー プロ)フルHDが4K並みに?

これは映像をより高精細にするエンジンです。

フルHDよ4K並みに変換するデータベースと4Kをより高精細にするデータベースがあって、先ほどのX1 Extreme(エックスワン エクストリーム)プロセッサーが映像分析し、その結果からをデータベースにあたり、高精細になるよう処理を行ってくれます。

ノイズが低減されたり、輪郭がくっきり処理されたりといったことが期待できます。

高音質

音質の面でもソニーのこだわりがうかがえます。

薄型のテレビはスピーカーの厚みがネックになりますが、ソニーの場合は「アコースティックサーフェス」というものを採用しています。

これは何なのかというと本体裏のアクチュエーター(エネルギーを物理運動に変換する装置)とスタンド部分のサブウーファーによって映像に合わせて画面を振動させ音を出す仕組みです。

ソニーがこれまで培ってきた平面スピーカーの技術などを活かし高音質を実現しているようです。

このほか、CD以上の音質にアップスケーリングする機能や全体の音量は買えずに声の音量だけを変えて声を聞き取りやすくする「ボイスズーム」といった機能も備えています。

デザインの面ではこれまでのテレビとは違ってスタンド形式。このスタンドの部分にエンジンなどを持ってきたことでパネルが薄くなっているようです。

正面から見た感じはかなりベゼルが薄いので映像が浮いて見えるように感じるかも?

ソニー 65V型 地上・BS・110度CS・4K放送対応スカパー!チューナー内蔵 有機ELテレビ BRAVIA(ブラビア) KJ-65A1

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パナソニック TH-65EZ950

パナソニックは「ヘキサクロマドライブPLUS」というエンジンを搭載し、忠実な黒色の再現を可能としている点をウリにしています。

有機ELはそれ自体が発行するのでライトで照らす液晶よりも黒色の表現が得意なわけですが、パナソニックはそこをさらにこだわって表現しているようです。

独自のチューニングによって暗いシーンでも滑らかな階調表現を実現、ノイズも抑制して暗いシーンでもしっかりと映像が見えるようです。

夜空のシーンや暗闇のシーンなど、黒色が多い映像ではその力をより発揮してくれそうです。映画の暗闇のシーンなどで「何やってるか良く見えない」なんてことは無さそうですね。

3D-LUT(ルックアップテーブル)が高精度

ルックアップテーブルて何のこっちゃという感じですが、これは色の明度や彩度、色相を補正するらしいのです。業務用にも採用されている3D-LUTを採用することで低輝度でも忠実な発色が期待できるとのこと。

ダイナミックサウンドシステム

音質の面では「ダイナミックサウンドシステム」が搭載されています。最大出力40Wのアンプと大容量のスピーカーボックスで迫力の高音質を実現したというフレコミです。

TH-65EZ950 パナソニック 65V型 有機ELパネル

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東芝 REGZA 65X910

東芝の映像エンジンは「OLEDレグザエンジンBeauty PRO」有機ELパネルのポテンシャルを引き出すために新たに開発されたエンジンとのこと(おそらく他のメーカーも有機EL用に新開発しているとは思いますが)。

広色域復元プロ

色彩に関して評価する声を聞きますが、「広色域復元プロ」という機能があり、映像を送信した際に失われる色を復元してくれます。

「64色軸カラーイメージコントロール」による高精度な色空間変換と合わさって色彩の表現力に期待ができそうです。

地デジビューティPRO

地上波デジタルは現在はまだ4K放送ではありませんが4Kにアップコンバートしてくれる機能です。

映像に応じて適切な複数のフレームを参照することでノイズを抑えたり、絵柄に基づいた処理をしてくれるノイズフィルターがあったり、映像のエリアごとに超解像処理を行ったりすることで精細にアップコンバートできるようです。

音質

音質の面では「有機ELレグザオーディオシステム」という機能があります。

総合出力46Wというマルチアンプは高出力ですね。大容量バスレフ型ボックススピーカーによって高音質を狙っているようです。

壁掛けモードというモードもあって、壁掛け時は壁面の影響を受けて低音が強調されがちなのを調整してくれます。

TOSHIBA/東芝 65X910 REGZA/4K有機EL

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LG OLED65C7P

LGは国内のメーカーと違って映像エンジンによる高精細な映像という売り出し方はしていないように思います。ちなみに映像エンジンは「OLED Mastering Engine」という名前です。

とはいっても画質面での様々な技術は搭載されていて、ピーク輝度が前モデルよりも25%アップしていたり、「HDR Effect」という普通の映像をHDRに近づけるための機能も搭載されています。

音質

サウンドは「ドルビーアトモス」という規格を採用しています。

個々の音を三次元に配置しそれを自在に動かすことができるようです。映像に合った音が期待できそうです。

デザイン面に注目

LGはデザインの面で注目です。OLED65C7POLED C7Pの場合は最も薄い部分が4.6mm。洗練されたデザインはスタイリッシュでスリムなイメージがあります。

横からの写真。非常にスリムです。

LGエレクトロニクスOLED65C7P

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LG OLED 65W7P

型番がは変わりますがOLED 65W7Pは本体とパネルの部分が分離しており、専用のケーブルで接続するようになっています。「Picture on Wall」デザインと言われているようですが、パネル部分は本当に壁に絵が掛かっているかのようですね。

また、音質の面でも「Dolby Atmos」というシステムを搭載していて、これは映画館でも使われているシステムとのこと。デザインだけでなく音質も期待できそうですね。

LG電子 65V型4K有機ELテレビ OLED W7P OLED65W7P

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有機ELテレビ・有機ELテレビのお手入れの方法 掃除には何を使ったらいい?

有機ELテレビのお手入れといっても液晶テレビとそれほど違いがあるわけでもありませんが、どのようなお手入れ方法が推奨されているのが順を追ってチェックしていきましょう。

準備するもの

  • ハンディモップ
  • クリーニングクロス
  • 中性洗剤
  • 掃除機

などがあれば十分でしょう。

雑巾やティッシュは使っちゃダメなの?

普段のお掃除に欠かせない雑巾ですが有機ELテレビを掃除するのには向きません。

実際のところ雑巾で拭いたからといって画面に傷がつくかどうかというと付かないことのほうが多いかもしれませんが、念のためクリーニングクロスよりも硬い布は使わないほうがいいでしょう。

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掃除の前に電源切ってコンセントからプラグを抜く

テレビの主電源を消し、電源プラグをコンセントから抜いておきましょう。

万が一のときのために抜いておいたほうが安心です。

画面のほこりを取る

画面には静電気でどうしても細かいほこりが付いてしまいがち、掃除の際はハンディモップで軽く拭くと素早く掃除ができます。

無ければクリーニングクロスでやさしく拭きとってあげましょう。

有機ELテレビは特にですが、強い力を加えることは厳禁なのでやさしく拭くことを心がけましょう。

ボディの汚れ 排気口に注意!

ボディの汚れも画面と同様にクリーニングクロスやハンディモップで拭いてあげましょう。

ただ、注意したいのは排気口など穴の開いた部分。この部分を拭いてしまうと逆に中にほこりが入り込んでしまうことが考えられます。できれば掃除機を使ってほこりを吸い込むようにしたほうが良いでしょう。

掃除機で吸い込むときもできるだけノズルが当たらないようにするのが丁寧です。

しつこい汚れは?

軽く拭いただけで落ちないような汚れは中性洗剤を使って掃除をしていきましょう。揮発性のものは厳禁です。

中性洗剤を水で100倍程度に薄めて使います。ソニーのサイトでは1%を超えないように指定されていますからもう少し薄目がいいかもしれませんね。

「中性洗剤って何を使ったらいいの?」と思うかもしれませんが、家庭用の食器洗い洗剤が中性のことが多いです。ただし、中にはアルカリ性のものもあるので製品に表示をよく確認して中性のものを選びましょう。

中性洗剤を薄めたらクリーニングクロスなどの柔らかい布を浸して固く絞り、テレビを拭いていきます。

スプレーなどで直接本体に吹きかけるのは厳禁です。

  • テレビ内部に水気が入らないようにする
  • やさしく拭いてテレビに負荷をかけない(とくに画面)

といったことを心がけて拭いていきましょう。

コンセント部分の清掃を忘れないように

忘れず掃除しておきたいのがコンセントプラグです。

プラグとコンセントの間にほこりが溜まり、そのほこりが湿気を帯びることで漏電し、発火してしまう現象です。

プラグ周りのほこりもしっかりと掃除しておきましょう。

プラグを再度差し込む際は汚れが付いていないかしっかり確認して差し込むことも大切です。

リモコンのお手入れ

リモコンはボタンの隙間にほこりが入らないように爪楊枝や麺棒を使って掃除をしていきます。

汚れがひどい場合はテレビ本体のときと同様に薄めた中性洗剤にクリーニングクロスを浸し、固く絞ってから拭いていきます。

リモコンカバーを付けておくと次回から掃除の手間が省けるのでおすすめです。

リモコンカバー シリコン Lサイズ

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参考 有機ELテレビのお手入れ【パナソニック公式】

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