有機ELテレビのメーカー別特徴を比較 ソニー・パナソニック・東芝・LG

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ソニー、パナソニック、東芝、LGと登場している有機ELテレビ。

パネル自体は全てLGのパネルを使っているのですが、搭載している映像エンジンが違うので色合いなども異なってきます。

好みの問題もありますから実際に現物を見ないとなかなかどれが良いのか判断がつかないところではありますが、各メーカーの特徴についてまとめてみたいと思います。

ソニー KJ-65A1

ソニーの有機ELテレビの画像処理を担うのは「X1 Extreme」(エックスワンエクストリーム)というプロセッサー。従来よりも処理速度が40%アップしたというプロセッサーはパネルの良さを引き出し高コントラストを実現しています。

有機ELパネルの良い面と合わさって特に黒の締まりや光の表現力に自信を持っているようです。

HDR(ハイダイナミックアレンジ)

明暗の差を広く表現する規格である、HDR(ハイダイナミック)信号に対応し、白飛びしがちな明るい部分と潰れがちなくらい部分の階調まで再現、立体感のある映像をみせてくれるようです。ただし「ひかりTV4K」などもともとの映像がHDRである必要があります。

HDRリマスター

通常の放送はSDR(スタンダードダイナミックレンジ)と呼ばれるもので、HDRにくらべてコントラストなどが落ちてしまいますが、このHDRリマスターによって被写体のコントラストや立体感が向上。

これまでの見ていた放送が、HDRリマスターによってより鮮やかに立体的に感じられるかもしれません。

Super Bit Mapping 4K HDR(スーパービットマッピング 4K エイチディーアール)

地上デジタルやブルーレイディスクは8bit、HDR信号は10bitというbit数なのですが、このSUPER BIT MAPPING 4K HDRは14bit相当に補完して映し出すことができ、階調表現がより滑らかになっています。

細かなグラデーションが求められる部分で期待の機能です。

4K X-Reality PRO(4K エックス リアリティー プロ)フルHDが4K並みに?

これは映像をより高精細にするエンジンです。

フルHDよ4K並みに変換するデータベースと4Kをより高精細にするデータベースがあって、先ほどのX1 Extreme(エックスワン エクストリーム)プロセッサーが映像分析し、その結果からをデータベースにあたり、高精細になるよう処理を行ってくれます。

ノイズが低減されたり、輪郭がくっきり処理されたりといったことが期待できます。

高音質

音質の面でもソニーのこだわりがうかがえます。

薄型のテレビはスピーカーの厚みがネックになりますが、ソニーの場合は「アコースティックサーフェス」というものを採用しています。

これは何なのかというと本体裏のアクチュエーター(エネルギーを物理運動に変換する装置)とスタンド部分のサブウーファーによって映像に合わせて画面を振動させ音を出す仕組みです。

ソニーがこれまで培ってきた平面スピーカーの技術などを活かし高音質を実現しているようです。

このほか、CD以上の音質にアップスケーリングする機能や全体の音量は買えずに声の音量だけを変えて声を聞き取りやすくする「ボイスズーム」といった機能も備えています。

デザインの面ではこれまでのテレビとは違ってスタンド形式。このスタンドの部分にエンジンなどを持ってきたことでパネルが薄くなっているようです。

正面から見た感じはかなりベゼルが薄いので映像が浮いて見えるように感じるかも?

パナソニック TH-65EZ950

パナソニックは「ヘキサクロマドライブPLUS」というエンジンを搭載し、忠実な黒色の再現を可能としている点をウリにしています。

有機ELはそれ自体が発行するのでライトで照らす液晶よりも黒色の表現が得意なわけですが、パナソニックはそこをさらにこだわって表現しているようです。

独自のチューニングによって暗いシーンでも滑らかな階調表現を実現、ノイズも抑制して暗いシーンでもしっかりと映像が見えるようです。

夜空のシーンや暗闇のシーンなど、黒色が多い映像ではその力をより発揮してくれそうです。映画の暗闇のシーンなどで「何やってるか良く見えない」なんてことは無さそうですね。

3D-LUT(ルックアップテーブル)が高精度

ルックアップテーブルて何のこっちゃという感じですが、これは色の明度や彩度、色相を補正するらしいのです。業務用にも採用されている3D-LUTを採用することで低輝度でも忠実な発色が期待できるとのこと。

ダイナミックサウンドシステム

音質の面では「ダイナミックサウンドシステム」が搭載されています。最大出力40Wのアンプと大容量のスピーカーボックスで迫力の高音質を実現したというフレコミです。

東芝 REGZA 65X910

東芝の映像エンジンは「OLEDレグザエンジンBeauty PRO」有機ELパネルのポテンシャルを引き出すために新たに開発されたエンジンとのこと(おそらく他のメーカーも有機EL用に新開発しているとは思いますが)。

広色域復元プロ

色彩に関して評価する声を聞きますが、「広色域復元プロ」という機能があり、映像を送信した際に失われる色を復元してくれます。

「64色軸カラーイメージコントロール」による高精度な色空間変換と合わさって色彩の表現力に期待ができそうです。

地デジビューティPRO

地上波デジタルは現在はまだ4K放送ではありませんが4Kにアップコンバートしてくれる機能です。

映像に応じて適切な複数のフレームを参照することでノイズを抑えたり、絵柄に基づいた処理をしてくれるノイズフィルターがあったり、映像のエリアごとに超解像処理を行ったりすることで精細にアップコンバートできるようです。

音質

音質の面では「有機ELレグザオーディオシステム」という機能があります。

総合出力46Wというマルチアンプは高出力ですね。大容量バスレフ型ボックススピーカーによって高音質を狙っているようです。

壁掛けモードというモードもあって、壁掛け時は壁面の影響を受けて低音が強調されがちなのを調整してくれます。

LG OLED65C7P

LGは国内のメーカーと違って映像エンジンによる高精細な映像という売り出し方はしていないように思います。ちなみに映像エンジンは「OLED Mastering Engine」という名前です。

とはいっても画質面での様々な技術は搭載されていて、ピーク輝度が前モデルよりも25%アップしていたり、「HDR Effect」という普通の映像をHDRに近づけるための機能も搭載されています。

音質

サウンドは「ドルビーアトモス」という規格を採用しています。

個々の音を三次元に配置しそれを自在に動かすことができるようです。映像に合った音が期待できそうです。

デザイン面に注目

LGはデザインの面で注目です。OLED65C7POLED C7Pの場合は最も薄い部分が4.6mm。洗練されたデザインはスタイリッシュでスリムなイメージがあります。

横からの写真。非常にスリムです。

LG OLED 65W7P

型番がは変わりますがOLED 65W7Pは本体とパネルの部分が分離しており、専用のケーブルで接続するようになっています。「Picture on Wall」デザインと言われているようですが、パネル部分は本当に壁に絵が掛かっているかのようですね。

また、音質の面でも「Dolby Atmos」というシステムを搭載していて、これは映画館でも使われているシステムとのこと。デザインだけでなく音質も期待できそうですね。

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